若者の献血離れ?

可能な限り月に一度は献血に行くようにしており、先日(12月16日)も行ってきましたが、ふとカードを見ると328回でした。かつて成分献血に1回行くと3回としてカウントされる時期があったので、正確な回数はとんと分かりませんが・・・。

ところで、日本赤十字社は『わが国における将来推計人口に基づく輸血用血液製剤の供給本数等と献血者数のシミュレーション(2014年試算)』の中で、2027年には献血者が101万人不足するという試算を報告しています。赤血球での研究は進められていると聞くが人工血液が存在しない現状では深刻な問題といえるでしょう。

まず『平成28年版厚生労働白書(第8章・第8節 血液製剤対策の推進)』に記載されている数値をグラフにしてみました。献血者不足に関連した記事でもよく使われるグラフです。

※平成29年版の白書の数値も2015年(平成27年)までのデータだったので、28年版を資料として用いた。

おおよそ40歳以上の献血者数は増加傾向にあり、39歳以下の献血者数は減少傾向にあるといえます。特に20代の献血者数は2000年(平成12年)以降の減少が顕著であり、10代は終始減少していることが「若者の献血離れが深刻」という各種の記事につながっているようです。

しかし、献血者数だけを見てもいかがなものか?少子高齢化で若者の人口は減っているし、10代は4年(16~19歳)、20代から40代は10年、50代以上は20年(50~69歳)と母数の範囲と数も異なります。母数そのものが少なければ献血者数が減るのも不思議ではありません。

そこで、総務省統計局が公開している『人口推計』のデータを元に、各世代の人口に占める献血者数の割合を求めてみることにしました。ただし、これには少々問題もあって、白書の献血者数はのべ人数(献血は年に複数回行うことができる)であって実数ではないということです。また、母集団の人口もすべての人が献血が可能というわけではありません。正確には献血可能な人口に占める献血者の実数の割合を比較すべきですが、そのようなデータが存在しないので、「のべ数」と「人口推計」のデータを使うこともやむを得ないだろうと思われます。なにせ学術論文を書いているわけではないので・・・。

1999年(平成11年)に50歳以上の人口比が低下しているのは、献血可能な年齢が64歳から69歳に引き上げられたことによって人口の母数が増えたからです。

この人口比による増減の推移も献血者数の推移と同様の傾向が見られますが、10代、20代の人口に占める割合が50歳以上よりも少ないというわけではありません。

ただし、2000年(平成12年)頃まで29歳以下は10%以上という高い率であったことを考えると、それが半分近くにまで落ち込んだのは残念なことだと思います。

2002年(平成14年)の法改正により金券の配布が中止されていることも要因のひとつかもしれませんが、そもそも献血がボランティアであることを考えれば当然の改正ともいえます。

そういえば、2011年(平成23年)の東日本大震災後に日本中で献血者急増したと報じられていましたが、このことは何かきっかけがあれば献血に行くという人がそれなりにいるということがうかがえるのではないでしょうか?

献血の条件を満たす人が年に一度くらいは献血をしようと思うようなアイデアはないものでしょうか?

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